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・泉湖公園
酒泉の名前の由来でもあるその泉がある。また、公園内には「西漢酒身勝跡」と刻まれた石碑がある。
・東晋壁画墓
古くは、漢、魏の伝統を継承するとともに、南北朝の画風も入っており、構図、造形、筆致は甘粛の石窟壁画の芸術的源泉を探索する上で貴重である。
・夜光杯工場
祁連山から産出される玉の原石から作る夜光杯は酒泉の名物。唐代の詩人王翰は「葡萄の美酒、夜光の杯」と詠み、ここで作られた杯に酒を注ぎ月光に照らすと美しい光を放つとして、珍重されている。

 

?張挾
・張抜
人口44.5万人、面積4,240K?。昔は甘州と呼ばれ、河西回廊の食料庫で国家級の歴史文化の有名な町で、マルコポーロもかつてここで一年間滞在したこともある。世界最大の室内臥仏像と甘粛省独特の裕固族風情がある事で知られている。
東方見聞録によれば、当時はチベット系の民族が多く住み、仏教のほかキリスト教、イスラム教も盛んであったという。
また・大仏寺には元朝の開祖となったフビライ汗が生まれたという記録が残されている。
・大仏寺
西夏の時代(1098年)に建てられた。涅槃像は身長34.5m、肩幅7.5m、足の大きさ5.4mという巨大なもので、マルコポーロの「東方見聞録」にも寺の規模、塑像の美しさについて記載されている。釈迦の周りは十八羅漢が取り囲み、背後には明代の壁画が描かれている。壁画には神話や西遊記等が描かれている。境内には舎利塔が復元されていて、その他書画陳列館、文物陳列館、経典陳列庁がある。
・木塔寺(万寿寺)
張抜最古の寺院(隋の588年建立)。もとは15層であったが、清代末期の地震で崩壊し、1926年に復元された。木と煉瓦で造られている。
・鼓楼
町の中央にある。国慶節の時等はライトアップされる。
・馬蹄寺石窟
市内から65kmの馬蹄山の山麓に点在している石窟郡で、千仏洞、北寺、南寺、金塔寺、上・中。下観音洞の7カ所あり、晋、北魏、北周、隋、唐、宋(西夏)、元、明、清代までおよそ1,600年の歴史を持っている。北寺には33の窟があり、上下7層に分かれ、トンネルで結ばれている。ほぼ垂直な険しい階段を登っていく。本来は仏教寺院であったが、長い間放置されて廃寺となり、現在は修復されて、チベット仏教の寺院となっている。

 

 

 

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